柴田商事株式会社
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やねかべコラム_4

2023.9.27 「福やね」のやねかべコラム

やねかべコラム_4

 

こんにちは、恒例の「やねかべコラム」のお時間です😌

猛暑の夏が影を潜め、朝晩涼しくなり過ごしやすい秋になりましたね、皆様今年はどんな秋を過ごすご予定ですか?

スポーツ?はたまた読書?もちろん私は「食欲の秋」一択でございます‼

 

さてここからが本題!前回は瓦屋根のメリットをお伝えしました、今回は瓦屋根のデメリットのお話です。

瓦屋根には長い歴史がありますので、その歴史も少し紐解きながらお話しますね😉

瓦屋根は威厳があり風格がありますよね‼ってお話でしたが逆にその重厚感がデメリットなんです。

瓦のその重さがそのままデメリットになってしまうのです、諸刃の剣と言いますか・・・

 

まず50年以上前の瓦屋根・この時期の多くは「土葺き」と言われる工法で瓦を土で貼っていました。

屋根一面に土を敷き詰め、その上に瓦を葺くので瓦の重さプラス土(土と言っても粘土質のもの)の重さが建物にかかってきます。

因みに50年以上経過している屋根ですとルーフィングと言われる瓦の下に敷いている防水シートが劣化し機能していませんのでいつ雨漏りしてもおかしくない状態です。

現在ご自宅の屋根がこの土葺でしたら早急に葺き替える事をオススメします。

 

次に40年以上前の瓦屋根です、1981年(昭和56年)この頃に建築基準法が大幅改正されました。

「旧耐震基準」と「新耐震基準」という概念が出来ました昭和56年5月31日以前に確認申請された建物(旧耐震基準)は耐震設計が不十分である可能性が高いです。

代表的な耐震改修工事として「屋根の軽量化」があります。

福井県内の各自治体でも年度毎に「木造住宅耐震化促進事業」として「旧耐震基準」の住宅を対象とし補助金制度があります。

まずは自己負担約5千円で診断士による「耐震診断」と「補強プラン」を作成し予算を立てます。一般住宅ですと最大120万円の補助が受けられる制度です。

その後補強プランに基づき改修する流れです、プラン作成時に軽量屋根改修を視野に入れたい事を伝えると屋根工事をベースとしたプランを作成します。

 

(福井県HPより引用)

 

築後40年以上の瓦屋根は安全性の観点からも出来るだけ早く葺き替えすることをオススメします、各種申請書類や資料の作成も「福やね」にお任せあれ‼

 

次は築20年~39年の瓦屋根です。約20年前の1999年に建築基準法が改正され「品質確保の促進に関する法律」いわゆる品確法が定められ「性能規定」という概念が生まれました。

 

1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災での甚大な被害を受け「台風や地震が起きても屋根が飛ばされず崩れないように施工しなさい。」という基準です。

基準変更に伴い瓦の施工方法にも見直しが入り「ガイドライン工法」と言われる新しい瓦の施工法が策定されました。

では「ガイドライン工法」とは何ぞや?ですが細かく話しだすと本当に時間がかかっちゃいますので簡単に‼

 

ガイドライン工法が出来る以前は「土葺」または「引掛け桟瓦葺」という工法で瓦葺の施工をしていました。

現存するガイドライン工法前の建物の多くが引掛け桟の工法で「桟木」と言われる小さい木に瓦を引掛けて留め付ける工法で「引掛け桟工法」や「乾式工法」と言われています。

ただし瓦の頂点にある「棟瓦」は土と漆喰を用いて積み上げる「湿式工法」がほとんどで、棟瓦の崩れや飛散など多く発生しています。

 

(棟の湿式工法)

 

ガイドライン工法後の工法は従来通りの引掛け桟瓦葺ですが瓦に使う釘の本数等が見直され

2000年までは瓦4枚に釘1本だったものが、2枚に1本使う(千鳥緊結)事が最低基準となりました。

 

また、各地域ごとの基準風速や地表面区分によって瓦の貼り方に基準が設けられ、出来れば瓦1枚につき釘を1本使う「全数緊結」が推奨されるようなっています。

そして従来瓦を重ねて止めるだけだったものをツメで瓦同士が連結する(写真の赤丸内)「防災瓦」なども登場しています。

(防災瓦イメージ)

 

しかし実はガイドライン工法に沿った施工を行うかどうかに強制力はありません。

ガイドライン工法はその建築基準法の改正にあわせて、瓦業界団体がよびかけている自主規制ですのでご注意を!

 

「福やね」では『無料点検・無料診断』実施中です‼

 

そしていよいよ21世紀に入ります。近年では大型の自然災害が多く発生しています。

地震ですと「東日本大震災」「熊本地震」「大阪北部地震」や昨年6月19日と今年5月5日の「能登群発地震」も記憶に新しいですよね。

台風は「平成30年の21号台風」「令和元年房総半島台風・東日本台風」等々

福井県でも平成30年の「サンマル豪雪」や令和3年の「マルサン豪雪」等、数十年に一度の未曽有の自然災害が多発しています。

 

先のガイドライン工法で施工された屋根でも被災した屋根が多数ありました。

理由はガイドライン工法は地域に設けられた基準風速(多くは風速32/m)にあわせて施工方法を定めているからです。

そのため、令和元年房総半島台風のような風速45/mを超える強風には耐えられません。

最近は、より耐震性や耐風性に優れた瓦の施工方法として、縦桟全数緊結ビス留めが注目されています。

(参考資料:日本建築防災協会様より引用)

 

今回は瓦の歴史と共にデメリットである「重さ」について国を挙げての対応策の変貌をお伝えしました。

 

地震で倒壊した建物のほとんどが瓦屋根の住宅なのはニュース等の映像で見られた方も多いのではないでしょうか?

ガイドライン工法等で飛ばされない工夫はできますが、重い事は変える事が出来ません、雪害時に軒折れしてしまった屋根も瓦屋根がほとんどです。

軽量な瓦や金属製で瓦のデザインをした商品もだんだんと発売される事を考えるとデメリットの重さもありますが日本人は瓦が好きなんだな~って思います。

 

今回は瓦のデメリットのお話をしました、歴史がある分本当に長くなってしまいました・・・

次回はスレート屋根のメリットとデメリットをお話しようかな~って思うのですが、どんな屋根材にも一長一短はあると思います。

瓦だからダメとかスレート屋根がNGってわけではありません。どの屋根材も上手に付き合えば非常に長持ちします‼

皆様のお宅の屋根の特徴を知ってもらい快適にそして安全に暮らしていただきたくお伝えしておりますので悪しからず☆

ただ、屋根のメンテナンスやリフォームの際は是非「福やね」をご用命ください‼皆様の大切な住まいを守ります‼

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