やねかべコラム_2
2023.9.13 「福やね」のやねかべコラム
さて今回は屋根の重量のお話です。最近屋根は軽い方が良いという風潮がありますが「屋根が軽い事によるメリットとは!?」
自分の頭に軽い帽子をかぶった時と重いヘルメットをかぶった時、頭を振って体に負担が少ないのは・・・
それは軽い帽子をかぶっている時ですよね、屋根も一緒で軽い方が建物にかかる負担が軽くなります。
屋根が軽いと地震の時や、家の近くを大きいトラックが通行した際の揺れに対する負担が軽減されるんです。
家って地震の時だけじゃなくても意外と揺れてるんですよね~
じゃあ何故帽子の方が負担が軽いのか?というと頭を振ると遠心力が発生します。その遠心力の性質により重量の重い方が体にかかる負担を大きくします。
手提げ袋の中に同じペットボトルで水が入っている物と入っていない物を別々に入れてグルグル回した時、重い水が入った袋の動きを止める方が難しいですよね!
揺れは動く物が重ければ重いほど支える部分には大きな力が加わります、建物も屋根が重ければ屋根の遠心力が大きくなり揺れが増大します。
建物の重さは柱と基礎で支えられています、人間の体が基礎、腕が柱、手提げ袋が屋根と考えると軽い屋根の方が柱や基礎にかかる反動は少なくなります。
すなわち耐震性能のアップが見込めるわけです。
私たちが暮らす日本は地震大国ですから、屋根を軽くして家族の生活を守る住宅の耐震性を高める必要があります。
屋根が軽いと揺れも少なく建物の負担が少ない事は先にもお伝えしましたが、その他にも屋根を軽くすることで建物の重心を低くする効果もあります。
重心が低い事も揺れを低減する大きな要因になります。ですので地震に強い住宅にするには屋根を軽い材料に葺き替える事が有効です。
屋根リフォームをお考えの方は現在の屋根よりも軽い材質に変更するだけで耐震性を高められる事を知っておくのも良いと思います。
じゃあ屋根重量を軽くしようと思っても一体どの材料を選べば良いのか・・・軽ければ何でもいいの!?って考えちゃいますよね‼
という事で次回からは屋根材の事をお話ししますね☆
色々な種類の屋根材のメリットやデメリットをお伝えしていきますので乞うご期待!