やねかべコラム_10

前回は金属屋根のメリットをご紹介しました。

「軽くてデザイン性に優れており 且つ浸水しない素材です」とお伝えしました。

軽量な屋根材として新築時の屋根に金属製の物を選ばれる方が増えている事もお伝えしてきました。今回はそんな金属屋根のデメリットをお伝えしていきます。

ではデメリットその１

金属なので経年劣化でサビが発生してしまうことです。メリットの時にもお伝えしましたが近年の金属屋根材はガルバリウム鋼板と言われる素材でして簡単にサビが発生することは少なくなっています。

しかし一度サビが発生してしまうとサビがどんどん広がり穴が開いてしまいます。サビの進行を抑える事は非常に難しく周囲を取り除くことが最善の方法かと思います。

ただ屋根がサビてしまい、その周囲を取り除いてしまうとその部分に大きな穴が出来てしまいます…ですので早期発見し早めのメンテナンスが一番だと思います。

またサビない素材としてステンレス鋼板を屋根材として使用する方法もありますが高コストな事と塗膜に関してはガルバリウム鋼板製品と同等ですので褪色等の劣化は避けられません。

長期的に見て数年後の塗装費用なども加味すると最良の選択と言い切れないのが現状です。

そしてステンレス鋼板を使用する場合は屋根材の種類も限られてきますのでメリットだったデザイン性に制限がかかってしまいます。

さて次はデメリットその２

これまた金属ですので他の屋根材に比べ熱伝導率が高いという事です。真夏の金属屋根の高温といったら「屋根で目玉焼きが出来ます！」ってくらいに熱いです。

昔の油脂系会社の「バナナで釘が打てます！」みたいになっちゃいましたが、本当に熱くなります！

この熱が屋根裏から各お部屋に伝わるので家の中に熱がこもりエアコン等で使う電気代もバカになりません。

ただ 対応策もいくつかあり、裏に断熱材が貼ってある屋根材を使用する方法、遮熱シートを張った上に屋根材を葺く方法、屋根の裏板と金属屋根材の間に「シージングボード」といわれる繊維質にした木材を合成樹脂や接着剤で固め板状にして表面にアスファルトやモルタルを塗り防水性・耐水性に優れた板を張る方法もあります。

シージングボードは１㎡あたり約3.7Kgと非常に軽量ですので金属屋根のメリットである「軽量な屋根」に変わりはありません。

金属屋根とシージングボードを合わせても約10Kg強ですのでスレート屋根の約半分の重量です。

そしてデメリットその３

それは防音性能が高くない事です。雨音やアラレの音が他の屋根材より家の中に伝わりやすくなります。ザーっと降る雨音は地面をたたく雨音などに紛れて気になりにくいですが、雨が少量の時などは気になりやすいかと思います。

しかしこちらも対応策として、熱伝導のときと同じ対策で気にならないレベルまで軽減できます！

また「福やね」が施工実績が多い金属屋根材「一閃」ですと表面に付いたストーンチップが熱も音も吸収しますので費用の追加も無くデメリットを軽減できます。

因みにカバー工法ですとデメリットの２と３は 気にならないレベルですのでご安心ください。

そして最後のデメリット？ですが

金属屋根を施工するには専門の板金業者に依頼しなければならないことです。

少し器用な方だとDIYで色々とメンテナンスしちゃう方もいらっしゃいます。私共のお客様でも本当に上手に塗装されたり、凄い方ですとウッドデッキまで取り付けされるプロ顔負けのクオリティの方もいらっしゃるんですが、板金工事だけはどうしても出来ない方が多いです。

塗料や木材などはホームセンタで手に入りやすいですが鋼板材はなかなか手に入りにくいですし、手に入ったとしても寸法通りに裁断や曲げ加工するには専用の機械が必要になります。

ですので依頼される方がほとんどです。（決して塗装や木工事は誰にでも出来ると言っているわけではありませんので悪しからず！）

以上が金属屋根材のデメリットになります。

さて、ここまでで各屋根材のメリットとデメリットをお伝えできたかと思います。

しかし屋根材は日々進化し 今のメリットやデメリットを打ち消す可能性もあります。

絶対に褪色しない塗料が出来て鋼板が劣化しなくなるかもしれないですし、金属より軽い瓦が登場するかもしれません。

しかし、屋根の劣化はその登場を待ってはくれません、やはり一番はこまめに点検しメンテナンスしてあげる事だと思います。

お客様の中には「もう少し早く気付いていれば費用負担も少なくてすんだのに!」という方も多数いらっしゃいます。

私たち「福やね」のスタッフも少ない費用でお客様の望む効果を得られるプランを日々ご提案させていただいていますが、どうしても費用をかけなければいけない部分もあります！

その部分を出来るだけ無くしたい、予算を抑えてお客様に満足していただきたい。「屋根を愛し」「建物を愛し」そして「すべてはお客様のために」スタッフ全員が一丸となりお客様に必ずご満足いただける「屋根」をご提案します。

以上、普段から多くを語り、ブログでも多くを語る「福やね」営業担当の大﨑がお届けしました～